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【小さな会社の組織づくり】vol.2〜ルールの可視化〜


ルールの必要性

経営の資源であるモノ・カネ・情報を効果的に使うのはヒトです。
経営資源であるヒト(社員)に経営者と同じ価値観、判断基準でモノ・カネ・情報の使い方を示したものが社内ルールです。

  • 出勤時間
  • 仕事の役割
  • 仕事の段取り
  • 仕事の期限
  • 資源の使い方


など、このルールが無く、社員それぞれの価値観や判断基準で仕事に取り組んでもらうと、作業内容にばらつきが出たり、費用が必要以上に掛かってしまい、このような状況では、せっかく仕事をしても対価を得ることができません。

働いた人すべてが、自分の仕事に対して対価を得るには、資源の使い方を同じにすることが必要です。
会社にとって、統一的に資源の使い方を示したものがルールです。

ルールの可視化

仕事をする上で、統一的に資源の使い方を示したものがルールです。
このルールが可視化(見える化)した人と、していない人の成果の違いをご紹介します。

【Aさんの場合】

ある会社のチームにリーダーAさんがいました。Aさんは、どのような仕事の内容も全て口頭で伝えていました。Aさんのチームでは常にメンバー間で、

「あの仕事の納期はいつまでだっけ?」「この仕事の次って何を段取りするんだっけ?」
という言葉が交わされていました。

不確かな情報が多いのか、いつも納期がぎりぎりだったり、変更内容が伝わっていなかったり、同じ工程の作業を繰り返すような仕事でも、手順の抜け漏れが多く、チーム内の仕事は社内で最下位の状態でした。

【Bさんの場合】

同じ会社にリーダーBさんが所属しているチームがありました。Bさんは、会社からの指示や取り決めは、常に文書化(データ化)して記録をしていました。後輩や外部の人に仕事の依頼をする時なども、その書面を使いながら説明をしました。

Bさんのチームでは、仕事の内容で不明な点があれば、誰でもこのデータを見ることができていました。Bさんチームは、作業がスムーズで期待値以上の状況で仕事を終えていました。

仕事の抜け漏れも無く、作業もスムーズなので、納期の半分の期日で仕事を終えることも多かったそうです。

もう、お気づきですね。

小さな会社の経営者は、Aさんのような対応の方が多いということです。
「これくらいの仕事なんか可視化しなくても大丈夫だろう」と考えます。

しかし、初めてあなたの会社に入った人は、些細なルールも知りません。それを、その時・その時に口頭で話されても、とても覚えきれるものではありません。

会社の商品・サービスの品質を、誰でも同じ状況に保って提供したいのであれば、些細なルールでも可視化(見える化)しておきます。

まとめ

「ルール」という言葉は、堅苦しい、仰々しいと捉えられることが多く、可視化することが敬遠されがちです。

しかし、社員の仕事の結果が、あなたと同じようにすることを望むのであれば、会社のあらゆることをルールとして取り決め、可視化しておくことを勧めます。

近年の仕事は、複雑な作業工程が多く、一度や二度教えられたからと言ってできるような簡単な仕事はありません。新たに仕事を覚える側にとって、教わった内容が後から読み返し確認できる状況は、非常に安心できるものなのです。

あなたの会社の商品・サービスの品質を保ち、短期間で仕事を覚えさせたいと考えるのであれば、仕事の仕方のルールを決め、可視化への取り組みを行っていきましょう。

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